創業計画書の記入例|日本政策金融公庫の融資審査を通す書き方と財務の埋め方

「記入例をそのまま真似する」だけでは、融資も補助金も通らない
「創業計画書 記入例」と検索したあなたは、たぶん白紙のフォーマットを前に手が止まっている。何を、どこまで、どんな数字で書けばいいのか——その答えを探しているはずだ。
結論から言う。記入例を写経しても、審査は通らない。日本政策金融公庫の面談で担当者が見ているのは、書式の綺麗さではなく、その計画をあなた自身が「自分の言葉で語れる」かどうかだ。記入例は地図にはなるが、あなたの事業の答えにはならない。
ここでは、各項目の実戦的な記入例と、審査で見られる観点をセットで解説する。書き方を真似るのではなく、「なぜそう書くのか」を掴んでほしい。
創業計画書の8項目|記入例と審査で見られるポイント
日本政策金融公庫の「創業計画書」は、おおむね次の項目で構成される。項目ごとに、埋め方の勘所を挙げる。
1. 創業の動機
記入例の悪い型:「以前から独立したいと思っていたため」。これは審査官に何も伝えない。
良い型:「前職の◯◯業で△△という課題を現場で見続け、既存サービスでは□□が解決されていないと確信したため」。動機に経営者としての信頼性と一貫性がにじむと、以降の数字にも説得力が乗る。
2. 経営者の略歴・経験
その事業を成功させられる根拠を、職歴と結びつけて書く。「販売経験10年」ではなく「同業種で年商◯円の店舗運営・原価管理を担当」のように、再現性のある実績を具体的に。未経験分野なら、それをどう補うか(共同創業者・顧問・研修)まで書くと盲点を先回りできる。
3. 取扱商品・サービス
「何を売るか」だけでなく「なぜ選ばれるか」=差別化を書く。ここが弱いと、財務計画がどれだけ整っていても「売れる根拠がない」と判断される。競合との違いを、価格ではなく価値で語れると強い。
4. 取引先・仕入先
販売先・仕入先・外注先を、確度とともに記載する。「見込み」なのか「契約済み」なのかを正直に区別すること。誠実な現状把握は、それ自体が信用になる。
5. 従業員
創業時と、事業拡大後の人員計画を書く。人件費は財務計画の固定費に直結するため、次の資金計画と数字を必ず整合させる。
6. お借入の状況
個人の借入(住宅ローン・カードローン等)を隠さず書く。信用情報は照会される。ここでの整合性の欠如は、計画全体の信頼を一瞬で崩す。
7. 必要な資金と調達方法
「設備資金+運転資金」の合計と、「自己資金+借入」の合計が一致していなければならない。自己資金の割合(目安として総額の1〜3割)は、あなたの本気度の指標として見られる。数字が合わない計画書は、それだけで机に戻される。
8. 事業の見通し(数値計画)
最大の関門。売上高・売上原価・経費・利益を、創業当初と軌道に乗った後の2時点で示す。ここで問われるのは財務計画の妥当性だ。「売上をどう積み上げたのか」——客単価×客数×稼働日、といった根拠を、あなたが口頭で説明できなければならない。
審査官が本当に見ている3つのこと
- 財務計画の妥当性:売上の根拠。願望の数字か、積み上げた数字か。
- 差別化:なぜこの市場であなたが生き残れるのか。
- 経営者の信頼性:数字を自分の言葉で説明できるか。ここで詰まると、他が完璧でも評価は下がる。
逆に言えば、自分で守れる数字・通用する数字を持っていれば、面談は怖くない。記入例を丸写しした計画書が弱いのは、まさにこの「自分の言葉」が抜け落ちるからだ。
補助金申請でも、問われるのは同じ「思考の深さ」
ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金でも、採択の分かれ目は事業計画の論理だ。「市場に機会がある」といった中身のない表現は評価されない。誰の・どんな課題を・どう解決し・その結果いくらの売上になるのか——この因果を、財務モデルと矛盾なく描けているかが問われる。創業融資で鍛えた計画は、補助金申請にもそのまま効く。
記入例を「答え」ではなく「問い」に変える
ここまで読んで気づいたはずだ。良い創業計画書とは、埋めることではなく考え抜くことで生まれる。とはいえ、財務の知識がないまま数値計画を組むのは難しい。前提が甘い箇所や、CAC(顧客獲得コスト)の見積もりのように自分では気づけない盲点も出る。
そこで FASTPLAN(fastplan.biz)は、テンプレートを「ガイド付き思考システム」に置き換える。AIに代筆させるのではない。ソクラテス式AIコーチングが問いを投げ、あなたの前提を疑い、より良い問いを提示する。「AIと共に考える」ことで、記入例の空欄が、あなた自身の根拠ある言葉で埋まっていく。
- 売上・固定費・変動費を入力すれば、月次/年次の財務モデリング(1〜5年予測・P&L・キャッシュフロー)を自動生成。財務知識は不要。
- 日本政策金融公庫への提出フォーマットで即エクスポート(PDF/CSV)。何度でも修正できる。
- AIが前提の甘さや盲点を指摘し、面談で聞かれる質問を先回りして潰す。
推測を止め、構築を始めよう
創業計画書は、提出のための書類ではない。あなたが自分の事業を実戦的に理解し、融資担当者にも投資家にも、自分の言葉で語りきるための意思決定システムだ。記入例を写す時間を、考え抜く時間に変えよう。
オペレーター——実行する人のために。見物人のためではない。まずは無料プランで、あなたの創業計画書を「守れる数字」で組み立ててみてほしい。FASTPLANで、AIと共に事業計画を考え始める。